榊原家のティーパーティーVol.3

 

 

 

 

2017年6月10日、11日にサンリオピューロランドにて榊原家のティーパーティーvol.3が開催されました。
出演者:榊原タツキ、朴ウィト、コンスタンティン、中島、榊原家のメイド


3回目となる今回のティーパーティーでは、人間の姿のコンちゃんが登場しています。人間の姿のコンちゃんは『ARSMAGNA Special Live 私立九瓏ノ主学園 平成28年度 全国生徒決起集会』の時に初登場。今回が二度目のお披露目となりました。
(今までのティーパーティーやアルスのライブでも人間の姿のコンちゃんが登場する事はありましたが、ずっと黒い仮面をしていて素顔の分からない状態でした)

人間の姿のコンちゃんについては、設定資料集やコミックスやノベルでも情報を得る事が出来るので興味があったら是非手に取って見てください!
『歌ってみたの本 July 2017」には人間のコンちゃんとタツキくんのインタビューとお写真が掲載されていて、これもとんでもなくオススメです。ちょっとでも二人の事が気になるなら見て欲しいです。本当に。

 

人間のコンちゃんと朴、そしてタツキくんとの関係を描いた今回のティーパーティー。
参加出来なかったメイトさんも多くいるかと思うのですが、人間の姿のコンちゃんがタツキくん以外のメンバーと絡む事自体貴重ですし、コンちゃんとタツキくんの過去についても深く描写されていて、本当に全てのメイトさんに内容を知ってほしいぐらい素晴らしい内容でした。(映像化してくれ~!)

少しでもストーリーと雰囲気を知って頂きたいという気持ちのもと、以下に今回のストーリーを簡単に(と言っても結構長いです)記載します。
あくまでセリフ等は曖昧なので、ニュアンスとして受け取ってください。
また、あくまでストーリーに関してのみのレポなのでダンスの内容や日替わりネタについては割愛しております。

 

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舞台上に置かれたコンスタンティンのぬいぐるみ。
そこにタツキが駆け寄ってくるところから始まる。

OP ♪『PORTE BONHEUR』
          榊原家・朴ウィト


「僕は榊原タツキ!このパーティーの主催で、榊原家の次期当主です!」
と挨拶を始める。
もう1人挨拶したい方がいるのでお呼びします!とタツキは執事の中島を呼びつけると、ぬいぐるみのコンちゃんを抱いた執事の中島が出てくる。

こちらは執事長の中島。主に僕の身の回りの世話と、メイドの育成をしてくれてます。でも挨拶するのは中島ではなく、中島が持ってるピンクのうさぎのぬいぐるみのコンちゃんです!」
中島からコンちゃんを受け取るタツキ。
「オデの名前はコンスタンティン。みんなからはコンちゃ〜ん!とかコン様〜!って呼ばれているけど、本当の名前はコンスタンティン・ウルフガング・レンネルフォッシュ。」
みんな覚えたかぁ~?と観客に一緒に名前を復唱するよう投げかけるコンちゃん。

 

今回のティーパーティーに呼んだ朴ウィトが来るのを「はやく来ないかな~」と楽しみそうに待つタツキ。
「本当に仲がよろしいですねぇ。」
「え、なに中島、もしかして妬いてるの?」
「はい?」
「僕とウィトっちが、あまりにも、あまりにも仲が良いから、中島妬いてるんでしょぉ~?」
「な、なにをおっしゃいますか!?」
あからさまに慌てふためく中島を見て、わかりやすいなぁとニヤニヤするタツキ。

「それで、今日の紅茶はなに?」
「前回大変ご好評頂いたパッションフルーツとストロベリーの…」
「えぇ!?またそれ?もう飽きたよ…」
「ええ?タツキ様が美味しいとおっしゃっていたので、わざわざニュージーランドまでおもむき、私自ら直接茶葉を取ってきたといいますのに!」
「でももう飽きたんだもん!」
「ははは、タツキ様~…」
「あーあ、今まで飲んだ事のないような紅茶が飲みたいなぁ」
「ははは、タツキ様~……今からですか!?」
と困りながらもタツキの言う紅茶の茶葉を探しに行く中島。

 

それを見送ったタツキは、コンちゃんに「中島どれくらいで戻ると思う?」などと話しながらステージの端に座って一息。
ティーカップを手にふぅ~と落ち着くタツキ。紅茶でも飲んでいるのかと思いきや

「白湯ぅ~~……落ち着くぅ~~白湯は身体にいいんだよねぇ~……」

「あ、そうだ、ウィトっちが来る前にネタの練習しなきゃ!」
タツキは、まだコンちゃんは見ちゃだめだからと言って、ネタの練習をする間コンちゃんをステージ下手にある大きな花の場所に座らせる。
「絶対に、こっち見ちゃだめだからね!」
とコンちゃんを置いたタツキは1人ステージの中心へ戻りネタの練習を始める。
すると、コンちゃんの居る花がどんどん閉じていってしまう。
コンちゃんはタツキに必死に助けを求めるも、ネタの練習に夢中のタツキがそれに気付く事はなく、とうとう大きな花の中に取り込まれてしまう。

 

一通りネタを披露した後、ようやくコンちゃんがいないことに気付いたタツキ。
「ここに置いた筈なのに…」と突然いなくなってしまったコンちゃんに大慌て。
こういう時はと執事の中島の名前を呼ぶも、先ほどタツキに飲んだことのない紅茶の茶葉をと頼まれ遠くへ行ってしまっていたのだった。

1人じゃどうしようも出来ないと落ち込むタツキ。ひとまず落ち着こうと座り込む。
こういう時は深呼吸もいいと思い出し、大きく息を吸って心を落ち着かせようとする。
そうしていると、どこからかどこか懐かしい良い匂いが漂ってくる。
その匂いを嗅いだタツキは「苦しい、目眩がする」と突然胸を押さえフラフラと歩き出す。苦しみは徐々に増していき、「苦しい、寂しい、悲しい」とどこか取り憑かれたかのような表情でしゃがみこんでしまう。

 

♪『ホゥカスポォカスクキング』
   榊原タツキとメイド

 

踊り終えたタツキは「コン……ちゃん……」と悲しそうに呟くが、息を切らし苦しみながら倒れ込み、眠りについてしまった。

すると
「タツ…キ…?タツキ…タツキの声が聞こえる…」と先ほど取り込まれた大きな花の中から出てくるの人間コンちゃん。

 

♪『くるみ割り人形』より”行進曲”
   コンスタンティン

 

今度はコンちゃんがタツキは何処へ行ってしまったのかと探し始める。
「タツキ!どこだタツキー!かくれんぼかー?」
ウロウロとステージ上を探し回るコンちゃんだが、すぐそこの地面にタツキが倒れ込んで居るのに気づかない。

「森の妖精の声が聞こえる…」
とコンちゃんが客席の方に耳を傾ける(倒れているタツキを跨いだ状態で)
\下!!!!/
「下!?下って地面のこと?地面なんか見たってタツキがいるわけ…」
と言いながら下にいるタツキに視線を向ける
「ほーらいないじゃないか~って、タツキーーーー!?!?」
とようやく倒れているタツキに気付くコンちゃん。
一体どうしたんだと強く揺さぶるもタツキは起きる気配がない。
心配したコンちゃんはタツキの脈を確かめながら「脈……正常。」
お互いのおでことおでこをくっつけながら「熱……平熱。」
と確かにタツキが生きている事を確認する。
一体どうすればと考えていると、屋敷のチャイムが鳴り響く。
誰か来た、取り敢えず隠れなくては、とコンちゃんはタツキをそのままに客席側に隠れる。

「タツキせんぱーーーーい!今回も呼んで下さりありがとうございまーーーーーーす!」
と元気いっぱいに朴ウィトが登場。

 

♪『脱法ロック』
    朴ウィト

 

タツキがすぐそこに倒れ込んでいるにも関わらず、朴もコンちゃんと同じ様にタツキに気づかないままどこにいるのかと探し続ける。同じようにタツキを跨いだ状態で森の妖精の声(客席)に耳を傾ける。
\下ーーー!!!/
「え!下!?下って地面!?やだよそうやって見たらヘビとかいるんでしょ!それか犬のうんピーことか落ちてるんでしょ!」
と言いながら下を見ると、そこには倒れているタツキが。
「タツキ先輩どうしたんですか!」
「脈、正常…」とコンちゃんがしたのと同じように生死を確認する。
「熱……」とおでこをくっつけようとするが、やたら辺りをキョロキョロ見ながら不審な動き。生唾を飲み込みつつ、ゆっくりと互いのおでこをくっつけて熱を確かめる。
「平熱………」
(自分のおでこに手をつけながら)「僕、高熱!」
コンちゃんと同じように朴もタツキが確かに生きているのを確認する。

 

「一体どうしたんだろう…」
「それが分からないんだ」
とずっと隠れていたコンちゃんが朴のいるステージに上がる。
「誰!?」
「誰って、コンちゃんだよ。コンスタンティン!」
突然現れた人間の姿のコンちゃんにびっくりの朴。

「武道館の時も思ったけど本当に君がコンちゃん?」
と半信半疑の朴は、本当にコンちゃんかどうかを確認するために質問を投げかけていく。
「好きな食べ物は?」
「プリンセスケーキ」
「嫌いな食べ物は?」
シュールストレミング
「好きな飲み物は?」
「紅茶」
「利き手は?」
「右手」
「得意なダンスは?」
「バレエ!」
「今何問目?」
「6問目!!!!!」
「好きな漫画は?」
「お願いマイメロディ!!!」
「本当にコンちゃんだ!!」
「だからそうって言ってるだろ!!!」
と怒り気味のコンちゃん。

「へぇ~…人間のコンちゃんって、こういう感じなんだ…」
と言いながら朴がコンちゃんの周りをまわって
「女の子だったんだね…」
「なに?」
「女の子だったんだね…」
「男だよ!!!!!」と朴をひっぱたくコンちゃん。

 

2人は倒れて寝ているタツキを起こそうとする。
「先輩の大好きなウィトっちが来ましたよ~~!」
「タツキの大大だーいすきなコンちゃんだぞぉ~♡」
「先輩の大好きな!ネタ合わせしましょう!」
「タツキの大大だーいすきなお菓子作りしよぉ~?」
「僕の方がタツキ先輩に可愛がって貰ってる!」
「毎日抱きしめられている僕の方が!タツキに可愛がられてると思うなぁ!」
「「ムムムッ!!」」
と互いの顔を睨み合い競い合うコンちゃんと朴。


こうなったら本当にタツキに可愛がられているのはどっちなのか勝負をして決めよう、とどちらが先に寝ているタツキを起こすことが出来るかで対決をする事に。

先行はコンちゃん。指をパチンと鳴らしながら例の物をとメイドさんを呼びつける。

出て来た4人のメイドさんがそれぞれ持って来たのは、もふもふの付いた棒、ティッシュ、風船とペン、いちごポッキー。
コンちゃんはもふもふの付いた棒で身体や顔を突いたり、ティッシュでこよりを作って鼻に突っ込んだり。至近距離で風船を割ったり無理やりポッキーゲームをしたりと、一つ一つタツキに試していくが(タツキは明らかに目が覚めているリアクションを取るが)起きる様子はない。
 
次は朴がタツキを起こそうとする番。
タツキは朴のギャグが好きだから、僕が一発ギャグをしたら起きると思うと言って一発ギャグをするが起きない。
それでも駄目なら、いつも一緒に踊ってる曲を聴いたらタツキも思わず起きるのでないかと提案する朴。

 

♪『レトロマニア狂想曲』
 朴ウィト 榊原タツキ

 

曲が始まるとタツキは突如立ち上がり一通り踊ったものの、踊り終えたタツキは再び倒れ込み眠りについてしまう。

2人が何をしても起きてくれないタツキに、朴はこうなったら森の住人に話を聞こうと言い出す。
「おーい!森の住人さーん!」
そう呼んで現れたのはマイメロディだった。
「うわーー!マイメロディ~~!?かっわいい~~!」

森の住人であるマイメロディは、この森で起きた事全てを知っているのだという。

マイメロディはタツキが突然眠りに就いた事、それは5年に1度しか咲かない幻の花カルレケンの香りを嗅いで悲しい過去を思い出してしまったからだと話始める。

 

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小さい頃のタツキはいつもひとりぼっちだった。屋敷にメイドと執事はいるが両親は不在がちで、同年代の友達は1人もいない。

親に連れられて来た親戚のスウェーデンの屋敷。パーティーに飽きたタツキは1人こっそりと抜け出し、決して入ってはいけないとされる部屋に入り込んでしまう。
そこにいたのは優雅に踊る1人の少年だった。
「盗み見るなんて失礼だな」
「ごめん!あまりにも素敵なダンスだったから…」


「ねぇ君は誰?ここで何してるの?」

と少年に興味津々で話しかけるタツキだが、それに反して迷惑そうにあしらう少年。
部屋に一人でいる少年に、僕と一緒だねとタツキは呟く。

「僕は榊原タツキ。趣味はお菓子作り。だから好きな食べ物は甘いスイーツ全般!あ、でも苦いものとシナモンは苦手。しいたけはもっと苦手。好きな飲み物はカフェオレ!大人でしょ」
「お前、聞いてもないのにすごい話すな」
「だって聞いてほしいんだもん。友達になりたいって思ったから。相手のことを知りたいときは、まず自分の事から知って貰わないと。」

 

「何か面白い事して見せてよ」

少年の提案にタツキは、先ほど少年が踊っていたダンスをぎこちなく踊り始める
「それさっきの僕の真似?」
「うん。ねぇ、君ももう一度踊って見せて?」

タツキの手を取り、コンちゃんはタツキに教えるようにリードしながら、二人で楽しく踊り始める。

 

♪『君と踊れば』
 コンスタンティン 榊原タツキ

 

「そうだ、名前は?」
コンスタンティンコンスタンティン・ウルフガング・レンネルフォッシュ。好きな食べ物はプリンセスケーキ。好きな飲み物は紅茶。いや、さっきのタツキの真似をしてみただけさ」
「宜しくね!コンちゃん」
「コンちゃん?」
「うん。だって名前、長いし。僕絶対覚えられないから。だからコンちゃん。」
「ふふ、コンちゃんか…」

 

「ねぇ、タツキも1人なの?」
「うん。親は家にいない事が多いし、メイドと執事はいるけど…1人みたいなものだよ。」
同じ一人ぼっちのコンちゃんに、タツキは友達になろう、また一緒に踊ろうと誘う。

「僕たちが友達になれば、一人ぼっち同士じゃなくなるってことでしょ」

 

恵まれた家庭にいながら一人ぼっちである点において、コンちゃんとタツキはとても似た環境にいた。
タツキの両親は不仲ではないが、コンちゃんは両親の仲が悪く最近喧嘩が絶えないのだという。
「皿の割れる音、壁を蹴る音そんなのもう聞き飽きちゃった。両親には仲良くして貰いたいのに…僕が悪い子だからいけないのかな」
「コンちゃんはいい子だよ!悪くないよ!」
また名前を呼んで貰いたい、頭を撫でて貰いたい、抱きしめて貰いたいという親に対する思いをコンちゃんはタツキに吐露する。

 

友達になったタツキとコンちゃんは一緒に遊ぶようになり、楽しい日々が続く。
永遠にこの時間が続けばよかったのに。
しかし、ついにタツキが日本に帰る日が来てしまう。

お別れを伝えに来たタツキは、まだコンちゃんとずっと一緒に遊んでいたい、絶対にまた会えるよねと泣きそうな声でコンちゃんに話し掛ける。
どうしようもなく駄々をこねるタツキに「うるさいな!」と一蹴してしまうが、コンちゃんのその表情もまた悲しく辛そうなものであった。
そうしていると、とうとう時間が来てしまいタツキは親に呼ばれ部屋から出て行く。

 

再び部屋に一人になってしまったコンちゃんは泣きながら
「行くなタツキ!僕だって、ずっと一緒に遊んでいたい!タツキ!!!!!」
とタツキの名前を叫び続けるのだった。

 

コンちゃんは実は生きている人間ではなく霊体であった。両親の仲が悪く、ある時喧嘩中の父親がナイフを取り出し、それを止めようとして間に入ったコンちゃんの胸にそのナイフが刺さってしまう。
裕福な家庭でありながらいつも一人だったコンちゃん。そんなコンちゃんとタツキだったからこそ、通じ合うものがあったのではないか。タツキとずっと一緒にいたいというコンちゃんのあまりに強い意志は、うさぎのぬいぐるみへと宿っていったのだった。
そしてスウェーデンの屋敷でタツキが迷い込んだその部屋こそ、その事件のあった場所で、カルレケンの花があったのだという。

 

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「中島さんから少し聞いた事はあったけど…」マイメロディから話を聞いてびっくりする朴。
コンちゃんはその過去を思い出して苦しそうに頭を抱えていた。あまりに取り乱したその様子に朴は心配するが、コンちゃんは取り敢えずカルレケンの花には近づかないようにするよ、と何処かへ行ってしまう。

 

そこへ「タツキ様!見つけましたよ~タツキ様の飲んだことのないような紅茶の茶葉を!」と茶葉を探しに行っていた中島が戻ってくる。
しかし当のタツキが倒れているのを目にして慌てて駆け寄る中島。
コンちゃんや朴と同じように脈と熱を確認しようとするが、おでこをくっつけようとすると、寝ているのに何故か中島を避けるタツキ。

「一体なにがあったのですか?」
「うーん説明するの、めんどくさいな~」
朴が実はかくかくしかじかで~とすると「そんな事があったのですか!」と一瞬で理解する中島。
「取り敢えずあの花をどうにか出来ればいいんですけど…」
「それなら、いいものがあります」と中島は再び袖へ戻っていく。

 

すると先ほどカルレケンから離れると言ったコンちゃんが客席の方から出てくる。
「流石に離れすぎでしょ!はやく戻って来て!」
と呼ぶ朴に対して、客席を優雅に歩いては森の妖精(観客)達に「どこからきたの?誰を見に来たの?」と問い掛けたりしながら戻ってくるコンちゃん。

 

すると「ありましたよ〜」と中島が透明のケースを持って出てくる。
こちらは?」
「コンちゃんですよ」
「あぁ、コンスタンティン様でしたか!」
と初めて見る人間の姿のコンちゃんにも何故かすぐに納得した様子の中島。

「これに入れて封印してしまえばもう大丈夫です!」
とカルレケンの花を摘み取り透明のケースへ隔離するが、タツキは未だ起きる様子はない。

 

どうすればタツキを起こす事が出来るのだろうとコンちゃんと朴が考えていると、
「こっちから何かいい匂いがする」とお菓子の匂いに誘われてやってきたのは家ねずみのジョージとブックス(ちっちゃな英雄からのゲスト)だった。

朴がまた、かくかくしかじかで~と倒れているタツキについて説明すると
「かくかく?」
「しかじか?」
「「お~なるほど~!」」
と一瞬で理解するジョージとブックス。
タツキの目を覚まさせる方法を知っていると言う2人は、朴とコンちゃんに勝負を仕掛ける。2人が勝てばタツキが目を覚ます方法を教える代わりに、ジョージとブックスが勝った場合はお茶会のお菓子を譲ってほしいのだと言う。

 

勝負をするのなら邪魔じゃない?と朴はステージの端で寝ているタツキを指差す。
どこか別のところに動いてくれないかな~いい感じに動いてくれないかな~とカウントを取りながら全員が後ろを向くと、その隙にいつの間にかステージ一段下の階段に移動して倒れているタツキ。

 

これで準備は整ったと、まずはダンスで対決をする事に。2人ペアでいかに揃ったダンスができるかで勝敗を決めるというものだった。
先攻のコンちゃん&朴のダンスは息もダンスのジャンルもバラバラで全く揃わない。
「そっちが僕に合わせろよ!」
「「ムムム!」」とまた睨み合いまで始まってしまう。
それに対しジョージとブックスのダンスは完璧に息が揃っていて差は歴然だった。
客席にどっちが揃っていたかと挙手を取るが、当然のごとくジョージとブックスの勝ちだった。

負けてしまったコンちゃんと朴だが、次はクイズ勝負をしてほしいと持ちかける。
先攻のコンちゃんと朴側の出す三択のクイズに対して、同時に答えを言うジョージとブックスは息ぴったりな回答で正解してみせる。

後攻はジョージとブックスが問題を出す番。
「1!」
「3!」
とやはりバラバラの回答をしてしまう2人。
しかし、そこでコンちゃんが
「朴はバカだ!世界一、いや、宇宙一のバカだ。でも、タツキが信頼している朴は、バカはバカでも信頼のできるバカだ。だから僕は朴を信じる。」
と答えを1に訂正する。

コンちゃんが意を決して譲歩したものの、コンちゃんが初めに選んでいた3が正解だった。
「なんかごめんね」
「いやお前を信じた僕自身も、またバカだったって事さ」

 

勝負に負けてしまったコンちゃんと朴は、仕方ないといった感じでジョージとブックスにお菓子を渡す。
「持ってけ泥棒!」
「泥棒じゃない!」
「勝負に勝ったんだから、当然だよね〜」

そこへ「あらあら、ジョージにブックス。」とマイメロディが再び現れる。
「タツキくんはまだ寝ているの?そんなところで寝ていたら風邪ひいちゃうわよ。」
「それが…」と朴が説明しようとすると
「かくかくしかじか、お〜なるほどぉ〜!」
とまたしても一瞬で状況を理解するマイメロディ
カルレケンで寝てしまった人を起こすためには、その葉を絞って飲ませればいいと2人に教える。そう言う事でしたらお任せくださいと、執事の中島とメイドは早速カルレケンの葉を絞る作業に取り掛かる。

 

あーあ、教えちゃったとジョージとブックスが反応する。
「本当は2人の絆を確かめたくてわざと勝負を持ちかけたのよね」とマイメロディ
「そうだったの!?」

 

実際その勝負を通して最初は喧嘩ばかりだった2人の関係に信頼が芽生えてきた事を感じた朴とコンちゃんは、「やられた~~~」と大げさに泣くような素振りを見せながら肩を組む。
そこに寝ていた急にタツキが起き上がり、「やられたねぇ~~……!」と2人に混じって泣き始める。
我に返った朴とコンちゃんが「あれ?」といつの間にか混ざっていたタツキに気付いて視線を向ける。
タツキはバツが悪そうに先程まで倒れていた場所に戻って再び寝始める。
「起きてるじゃないか!」
「タツキ、後でお仕置きだからね」
と若干呆れ気味の朴とコンちゃん。

 

ジョージとブックスは「やっぱりこのお菓子は返すよ」と一度貰ったお菓子を戻そうとするが、
「負けは負けだ。そのお菓子は持っていってくれ」
「本当にいいの!?」
「巣に持ち帰ってみんなで分けよう!」と嬉しそうに2人は帰っていく。

するとメイドと作業をしていた中島が「さぁ、出来ましたよ!」とカルレケンの葉の絞り汁の入ったティーカップを持ってくる。
「「僕が飲ませる!」」
同時に意気込む2人だが、我先にとティーカップを中島から受け取った朴を見て、コンちゃんは悲しそうに座ってしまう。
朴はタツキに汁を飲ませようとするが、暫く考えた後
「やっぱりコンちゃんが飲ませて」とティーカップをコンちゃんに差し出す。
「いいのか…?」
とティーカップを受け取るコンちゃん。
喧嘩ばかりだった2人が仲良くなっているのを見て、中島は「友情ですねぇ~」と感動している様子だった。

 

「タツキ、待たせたね」
コンちゃんは寝ているタツキを抱き起こし、ゆっくりとカルレケンの葉の絞り汁を飲ませていく。
「あれ………?」と徐々に目を覚ましていくタツキ。
「おかえりタツキ!」
タツキがコンちゃんと顔を見合わせる。
「コンちゃん!!!」と思わず2人は固く抱き締め合う。

眠りから覚めたタツキは周りを見渡し、
「あれ?みんなどうしたの?ウィトっちなんでいるの?」
「なんでって!僕呼ばれた側!!色々大変だったんですからね…!」
「あぁ…かくかく、しかじか……?」
「知ってるじゃないですかー!」
「タツキ様、皆さん本当に心配されていたんですよ。」
「そっか…みんなごめんね、」


「さぁティーパーティーのはじまりだ!」

 

♪『夢路香りて宴と為す』
 榊原家・朴ウィト
 
ここでマイメロディが出てきて
「タツキくん、目をさましたのね。みんな大好きなタツキくんを助けたくて必死で、朴くんとコンちゃんなんてけんかしそうになりかけていたのよ」
「そうだったんだ…心配かけてごめんね、僕もみんなが大好き。これからも、歌やダンスで伝えていくから…だからこれからもそばにいてね」

ED♪『PORTE BONHEUR』
  榊原家・朴ウィト


カーテンコールへ

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カーテンコールでは毎回タツキくんが一言挨拶をするのですが、千秋楽では朴とコンちゃんも一言挨拶をしました。
そして退場していくも拍手は鳴りやまずダブルカーテンコールへ。
これは予想外だったようで、びっくりしながらも嬉しそうなタツキくんとコンちゃんと朴が出てきてくれました。「何も考えてない」「裏でコンちゃんとハグしてるところだったのに邪魔しないでよ!」と言ってるタツキくんがとにかく可愛かったです(感想)
しどろもどろのタツキくんに対して「こういう時はダブルカーテンコールありがとうございますって言うんだよ」「スタッフのみなさんありがとうございます」と綺麗に纏めてくれるコンちゃんは何処までもタツキくんのお兄ちゃんのようでした。


本人たちも四回目をやりたいとおっしゃってくれたので、私たちはずっと待ち続けたいと思います。
本当に、素晴らしい舞台をありがとうございました。